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make、実行方法について
動作環境
必須環境
- gtkmm 3.24.2 以上
- glibmm 2.64.2 以上
- glib 2.64.2 以上 ( 2.66.8 未満のサポートは将来のリリースで廃止される )
- zlib 1.2 以上
- gnutls 3.6.13 以上 ( 3.7.1 未満のサポートは将来のリリースで廃止される )
推奨環境
- Linux kernel 5.4.0 以上 ( 5.10.0 未満は将来のリリースで推奨環境から外れる )
- UTF-8環境 ( EUC環境では
LANG="ja_JP.UTF-8"
を指定する必要がある )
※ GTK2版はv0.4.0リリースをもって廃止 ( https://github.com/JDimproved/JDim/issues/229 を参照 )
makeに必要なツール、ライブラリ
Autotools(./configure)のサポートはv0.10.0(2023年7月)のリリースをもって廃止されました。 かわりにmesonを利用してください。(RFC 0012)
必須
- meson 0.53.0 以上 ( 0.61.0 未満のサポートは将来のリリースで廃止される )
- g++ 9 以上、または clang++ 10 以上 ( 将来のリリースで g++ 10 以上、または clang++ 11 以上になる )
- gnutls
- gtkmm
- zlib
オプション
- alsa-lib (
-Dalsa=enabled
) - openssl 1.1.1 以上 (
-Dtls=openssl
) - migemo (
-Dmigemo=enabled
) - googletest 1.10.0 以上 (test/RADME.mdを参照)
WebPやAVIF画像の表示に必要なパッケージ
インストールされていない環境では.webp
や.avif
で終わるURLは通常リンクになる。
- libwebp, webp-pixbuf-loader (WebP)
- libavif (AVIF)
WebPやAVIF形式の画像を表示する方法は #737 を参照。 (v0.5.0+からサポート)
OSやディストリビューション別の解説は #592 を参照。
ビルド方法( meson )
meson setup builddir
ninja -C builddir
( またはmeson compile -C builddir
)- 起動は
./builddir/src/jdim
- (お好みで)
strip ./builddir/src/jdim
mesonのビルドオプション
meson setup builddir -Dpangolayout=enabled
のように指定する。- オプションの一覧は
meson configure
を実行してProject optionsの段落を参照する。
ビルドオプション
- -Dsessionlib=[xsmp|no]
-
XSMP を使ってセッション管理をするには
xsmp
を、 セッション管理を無効にするにはno
を選択する。デフォルトでは XSMP を使用する。 - -Dpangolayout=enabled
-
描画に PangoLayout を使う。デフォルトでは PangoGlyphString を使用する。
スレビューのテキスト表示に問題があるときはこのオプションを試してみてください。
about:config 「スレビューのテキストを描画する方法 ( 0: PangoGlyphString 1: PangoLayout )」で変更が可能。 変更後に開いたスレから適用される。 (v0.10.1-20230930から追加) - -Dmigemo=enabled
- migemo による検索が有効になる。migemoがUTF-8の辞書でインストールされている必要がある。 有効にすると正規表現のメタ文字が期待通りに動作しない場合があるので注意すること。
- -Dmigemodict=PATH
-
(
-Dmigemo=enabled
限定) migemo の辞書ファイルの場所を設定する。 about:config で変更が可能、空欄にした場合は migemo が無効になる。(変更後は要再起動) - -Dnative=enabled
-
CPUに合わせた最適化。
このオプションは
--buildtype=release
または--optimization=3
などの最適化オプションと一緒に使います。 通常は最適化オプションだけで十分な効果があるため、妥協できる場合は必要ありません。 - -Dtls=[gnutls|openssl]
- 使用するSSL/TLSライブラリを設定する。デフォルトでは GnuTLS を使用する。
- -Dtls=openssl
- GnuTLS のかわりに OpenSSL を使用する。ライセンス上バイナリ配布が出来なくなることに注意すること。
- -Dalsa=enabled
- ALSA による効果音再生機能を有効にする。 詳しくは効果音の再生の項を参照すること。
- -Dgprof=enabled
-
gprof によるプロファイリングを行う。
コンパイルオプションに
-pg
が付き、JDimを実行するとgmon.out
が出来るのでgprof ./jdim gmon.out
で解析できる。CPUの最適化は効かなくなるので注意する。 - -Dcompat_cache_dir=disabled
- JDのキャッシュディレクトリ
~/.jd
を読み込む互換機能を無効化する。 - -Dpackager=PACKAGER
-
動作環境にパッケージや作成者の情報を追加する。(v0.7.0+から追加)
PACKAGER
に改行やHTML文字参照を 含めない ことを推奨する。
メモ
実行するには直接 builddir/src/jdim
を起動するか手動で /usr/bin
あたりに builddir/src/jdim
を cp
する。
以上の操作で ninja が通らなかったり動作が変な時は meson のビルドオプションを変更する。